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FIRE勢でも容易に住めるUR賃貸の契約

先日札幌から博多に出張してUR賃貸の契約をしてきました。

タイムライン

1日目: 物件検索と代行業者へのLINE問い合わせ
2日目: 代行業者による仮予約
3日目-5日目: 代行業者との書類のやりとり
6日目: 支払い(1年分の家賃+日割り家賃+敷金)
11日目: 内覧
12日目: 契約

後で聞いた話ですが、審査のようなものは住民票の提出をもって完了だそうなので3日目で完了しています。民間の審査は早い場合は1週間くらいなのでURよりは少し時間がかかります。営業日などの都合で審査が長引くともっとかかるので、URのこのスピード感は素晴らしいです。

我々もURのこのスピード感に乗っかり4月中に引っ越しを終えたかったのですが、引越し代金が下がるのが5月からだということだったのでやむをえずGW明けに引っ越すことにしました。

用意したもの

  1. 住民票(家族全員分記載のもの)
  2. 認印
  3. 緊急連絡先2名(親族、友人など)

私の場合は1年分家賃の前払いなので収入証明のようなものは一切不要です。緊急連絡先は友人・知人でも良いということだったので、リタイア前に勤めていた会社の元同僚に頼みました。彼らは東京にいるので、もう5年くらいは直接会っていませんが快く引き受けてくれて有り難いです。

ちなみに緊急連絡先で必要な情報は、本人との関係、氏名、住所、電話番号のみで、年収や年齢などは必要無く資格も無いので緩いです。民間だと年収や年齢を書かされて、高齢だとだめなこともあります。

天涯孤独の人の場合は行政書士などが行なっている身元保証サービスがあるので、URに確認した上でそれを利用すると良いと思います。

支払い

支払いは現金(持参)とペイジーの選択肢があったのでペイジーで行いました。私のメインバンクである楽天銀行では24時間につき1回の支払いしかできませんが、今回は家賃と敷金で2回の支払いが必要だったので、同じ日に私と妻のそれぞれの口座から支払いました。

なお、事前支払いの期間は1年固定ではなく数年先の分までも払えるそうです。前払い分はURの預かり金という扱いなのでわずかですが金利がつき、そのぶんこちらの支払額が割り引かれるため最初に知っていれば2年分くらい支払っていたかったです。もちろん解約時は戻ってきます。民間の管理会社より遥かに大規模・健全でしょうから2年分くらいの預け入れに不安を感じることは無いですし。

また契約時前払いの場合でも前払い期間終了後には口座振替の月払いが可能になるそうです。

内覧・契約

間取り図からは冷蔵庫をどこに入れられるのか想像がつきませんでしたが、図面が正確ではなかっただけなのがわかりました。契約前日だったしリフォーム後に誰も住んでいないので部屋の状態の良し悪しがdeal breakerにはならない内覧でしたが、引越しで持っていく物が搬入できず札幌での処分が必須ということにはならないのでよかったです。

民間の場合はビデオ会議によるリモート内覧やIT重説に対応していることが増えてきましたが、UR賃貸は対応しておらず現地に行かないとなりませんでした。

札幌から福岡までは飛行機で行くしかありませんが、1週間後の往復航空券はスカイマークでも1人35,000円くらいするのでなかなか痛いです。

契約は1時間程度でしたが、契約書や重説を隅から隅まで読み合わせるということはなく、動画閲覧に多くの時間を費やしており簡単で良かったです。

その後

我々の引越しは入居可能日よりもかなり先になるため、代行業者に鍵を受け取ってもらい引越しの際にその鍵を福岡で受け渡しして入居します。

UR賃貸のPros Cons

まだ住んでいないので分からないことも多いですが、契約までの手続きに関しては以下のように感じました。

Pros

  1. 多彩な支払いオプション(初回年払い、口座振替)
  2. 初回年払いを行えば事実上入居審査(≠支払い能力審査)なし
  3. 敷地が広々としている
  4. 加入する損害保険が自由に選べる

Cons

  1. 設備が古いことが多い
  2. 不便なところにあることが多い
  3. 家賃は相場より割高なことが多い

私が気に入ったのはお金面のわかりやすさと審査が事実上無しなところです。

民間の不動産入居審査で納得がいかないのは数億の金融資産持ちより無資産で月収20万円の方が圧倒的に有利ということです。前者は市場の崩壊でゼロになるリスクがあるといいますが、国債や株式インデックスがゼロになるくらいの経済状態になったら保証会社や貸主も生き残れません。貸主の企業の継続性よりも安全な資産が家賃の何百ヶ月分あっても借りられないことがあるのは謎です。また月収20万円といってもいつ辞めて無収入になるかなんて誰にもわからないのでそちらが有利に働く理由もよくわかりません。

尤も私も不動産業(賃借)を運営する人の気持ちは分からず「株式インデックスや国債で運営した方がよくないか?」と思ってしまうくらいなのでお互い様かもしれません。

感想

代行業者(地場の不動産業者)とはLINEで連絡を取り合いながら進めてきましたが、ペーパーワークも少なく簡単でよかったです。向こうも慣れているからか諸々スムーズに進められました。代行業者無しでは遠隔地からの良さそうな物件の契約はできなかったと思うので大変助かりました。

今回借りたUR賃貸の団地は築30年くらいと少しばかり古いので、集合郵便受けやインターホンなどの共用部の設備はそれなりですが、光ケーブルも敷設できるしバランス釜でもなく基本的なところは今風なので十分です。

しばらくはここを拠点にして、福岡近郊か沖縄に家を買うのか、このままそこに住み続けるのかなどを考えていければ良いと思っています。